政策系学部なのにゼミで哲学してる件①

友達「ねぇ、総合政策学部って何するの?」

私「行政、環境、国際情勢とか、社会のことを色々学べるよー。総合系だから広く浅くって感じ」

友「へー、じゃあ、ゼミの内容=専門分野って感じ?ゼミでは何やってるの?」

私「哲学と倫理学やってるよー」

友「...( ゚д゚)!?」

 

...みたいな会話を、きっと私は軽く100回はしてきたと思う(誇張ではない)。

 

一言言っておくが、私も別に哲学がやりたくて総政に入ったわけじゃない。大学受験期に数学好きになったし、ゼミでは環境経済学とかカッコいいこと学んで、デキるキャリアウーマンになるはずだった。(笑)

でも、大学に入って、今所属してるゼミの先生の授業受けて、人生設計ちょー狂った。授業にフォーリンラブしてしまった。

 

どうも、政策と哲学って結びつけにくい。

し、哲学って机上の空論だし金にならない。それよりも就職に有利なことやればいいのに。みたいなことをたまに言われる。...ごもっともにもほどがある。笑

 

それでも、私は哲学や倫理学が好きだ。

現代に応用できる分野もたくさんあるし、社会にとって絶対的に必要なものだと感じる。

 

実際、本屋のビジネス書のコーナーに行くと、

経営や経済に関する本と同じくらい、哲学の本がズラーっと並んでる。

 

多分、アドラーの「嫌われる勇気」がその火付け役だと思う。(大ベストセラーの本なので内容の説明省くけど)アドラーのおかげで、常に人と比べられて生きてるビジネスマン達の心が緩んだんじゃないかなぁ。

それから、アドラー以外にも、哲学に関する本がじわじわ増えてきた。

 

最近では、コンビニにも哲学に関する冊子が置いてあったりする。「先人に学ぶ!いまを生きるための哲学」みたいな(適当)。超ありがち。

 

哲学をすることで、今持っている価値観から、一歩外に出ることができる。気持ちがふわっと軽くなる。哲学は、宗教みたいに綺麗事を言わないから好き。(宗教好きな人ごめんなさい)

 

そんな、現代人から結構需要があるはずの「哲学」をする、大学の「哲学科」が将来的に消えるらしい。

 

というのは、日本が少子化傾向にあり、大学運営のコスト削減のために学部を減らそう!ってなると真っ先に「哲学科」に矛先が向くから。

 

資本主義社会で、学生に少しでも金に繋がる勉強させたいのは分かるけど、

ちょっとそれはないんじゃないか。哲学、まぁまぁ需要あるやん。

 

豊かさって何だろう。幸せって何だろう。

時代の流れに、好きなものまで奪われないように。自分の思考回路まで支配されないように。ちゃんと賢くなりたいなぁと思う今日この頃です。少しずつ。